『ママは泣き声だけで赤ちゃんの気持ちが何でも分かる!』なんて思われがちですが、現実はそうばかりではありません。

おむつも濡れていないし、ミルクもあげたのに泣き止まない。

眠くないはずなのにグズグズ。

抱っこしてあやしても泣き続ける……もう、お手上げ(;´Д`)

こんな風に、泣き止まない赤ちゃんに頭を悩ませているママは多いもの。


実は私も、泣き止まない赤ちゃんをどうすることもできず、しばらく泣かせたままにしてしまった…という経験があります。

でも、赤ちゃんを放置してしまうと、そのあとものすごい罪悪感で、余計に辛くなってしまいますよね。


  • 赤ちゃんを放置するなんて最低な母親だ…

  • ママなのに、何で泣き止ませてあげられないんだろう…

  • 気持ちを分かってあげられなくてごめんね…

いかがですか?
あなたも、赤ちゃんを放置して、こんな気持ちになったことはないでしょうか?


確かに、泣いている赤ちゃんを放置したなんて、なんだかひどいことをしたように感じると思います。

でも実は、思いつく限りのことをやった上で、どうしても泣き止まないときは、そのまま泣かせておいても問題ないと言われているんですよ!

そこで今回は、泣き止まない赤ちゃんを放置しても良い理由や、注意点などを詳しくまとめてみました

泣き止まない赤ちゃんにストレスを感じているあなた、必見です。

それでは、さっそく見ていきましょう!





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放置は悪いこと?


泣き止まない赤ちゃんを放置する、と聞けば、可哀想と思う人がほとんどですよね。

あなたも含めて、多くのママは、赤ちゃんが泣いたら一生懸命泣きやませようと努力すると思います。

この「何としてでも泣き止ませなければ」という考え、実は日本人特有のものだったんです(;゚Д゚)!

なんと海外では、赤ちゃんを泣かせたまま放置することは珍しくありません。

ちょっとびっくりですよね。


もちろん、放置と言っても、意地悪で放置しているわけではありません。

海外で赤ちゃんを放置するのには、きちんとした子育て方針があるのです。

気になる海外の子育て方針を、具体的にご紹介していきますね。


泣き止まない赤ちゃん

アメリカの子育て


アメリカでは、赤ちゃんの頃から自立性・自主性を育むために、生後間もなくひとり部屋を与えられ、両親とは別室で寝る赤ちゃんが数多くいます。

もちろん、全く様子を見ずに朝まで放置するという訳ではなく、ベビーモニターなどを使って、別室から赤ちゃんの様子を確認。

赤ちゃんが泣き出した時には、おむつの汚れや授乳時間等を確認しますが、問題がなければそのまま自分で眠るのを待ちます。

赤ちゃんの欲求(空腹等)が満たされていれば、泣いているからといって、わざわざ寝かしつけやあやすという行為は行わないのです。


また、日本では、母親が赤ちゃんと添い寝をすることがよくありますね。

しかし、アメリカでは、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息のリスクがあるとして、添い寝に積極的ではありません

同室で寝る場合でも、ベッドにベビーベッドを横付けするような形にしている家庭がほとんどです。


フランスの子育て


フランスもアメリカ同様に、赤ちゃんとは寝室を分けている家庭が多くあります。

おむつ替えや授乳など、赤ちゃんのお世話はきちんと行いますが、それでも赤ちゃんが泣き続ける場合には必要以上にあやしません。

泣けば親が何でもするという子育ては、赤ちゃんの成長を妨げてしまうと考えられているからです。

フランスでは、赤ちゃんであっても1人のひと。

生まれた時から自立を促す子育てが行われているのです。


イギリスの子育て


イギリスでも、やはり赤ちゃんにひとり部屋を与えることは珍しくありません。

寝かしつけにおいても、添い寝、抱っこはNG

添い寝や抱っこがなければ寝られない子どもに育ってしまうと考えられているからです。


また、泣いたからといってすぐに手助けしてしまうと、自分でどうにかしようという気持ちがなくなり、自主性のない、受け身の子どもに育ってしまうとも考えられています。

日本では、赤ちゃんなのだから、自主性なんてまだまだ早いだろうと思う人が多いですが、イギリスでは、赤ちゃんの時から自主性を育む子育てが支持を得ています。


いかがですか?

こうして見ると、海外の子育てにも納得・共感できる部分はたくさんありますよね。

海外では、赤ちゃんを泣かせている=悪ではありません

むしろ、赤ちゃんの成長のために、ある程度泣かせることは大切だと考えられているのです。

事実、こうした子育てをしている国々では、日本に比べて赤ちゃんの夜泣きが少ないと言われているんですよ


さらに、海外のみならず日本においても、赤ちゃんが夕方に泣き出す『黄昏泣き』は、放置しても良いと考えられています。

黄昏泣き(別名:夕暮れ泣き)とは、夕方〜夜にかけて、まさにママが家事で忙しくなる時間帯に、赤ちゃんが訳もなく泣き出すことを指します。

これは、赤ちゃんの心の発達が原因だとか、ストレスの発散ではないかと言われていますが、確かなことは分かっていません。

黄昏泣きには、これと言って泣きやます方法が無く、結局は赤ちゃんが納得いくまで泣かせてあげるしかないのです。


このように、赤ちゃんが泣き止まない理由は、医学的にも解明されていない訳で、「母親だから分かって当然」「母親だから泣きやませられる」と、気負う必要はないんですよ(*´▽`*)

さらに言えば、泣いている赤ちゃんを放置したからといって、罪悪感に駆られる必要はありません

おむつ替えや授乳など、赤ちゃんの欲求を満たした上での放置であれば、それはむしろ、赤ちゃんの成長の手助けになることもあるんです。


…とはいえ、か弱い赤ちゃんを泣かせたまま放置する…というのは、どうしても抵抗や不安がありますよね。

そこで続いては、赤ちゃんを泣かせっぱなしにして本当に悪影響がないのかをリサーチしてみました。

さっそく見ていきましょう!


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放置による影響とは


海外の子育てを見てわかる通り、時には赤ちゃんを泣かせることも必要なことです。

「でも、赤ちゃんを放置すると良くないことがあるって、どこかで聞いたことがあるような…。」

あなたのその気がかりは、おそらく『サイレントベビー』のことでしょう。


【サイレントベビー】

サイレントベビーとは、その名の通り、泣かない静かな赤ちゃんのこと。

赤ちゃんが泣いているにも関わらず、大人が長時間に渡って赤ちゃんを放置していると、赤ちゃんは「泣いてもどうせ誰も応えてくれないんだ…」と、泣くことを諦めてしまうことがあります。

泣くことを諦めた赤ちゃんは、体に不快感があったり、お腹がすいたりしても、泣いて伝えることはありません。

自己表現をしなくなってしまうのです。



これが、よく言われるサイレントベビーです。

赤ちゃんが泣くことを諦めてしまうなんて…!ちょっとショッキングですよね。

私の赤ちゃん、大丈夫かしら…と、不安になってしまったでしょうか。


でも、安心して下さい。

赤ちゃんがサイレントベビーになってしまうのは、

  • 長時間(数時間〜丸一日)、泣いている赤ちゃんを放置し続ける

  • 長時間の放置を、何日も続ける

こんな状況の場合です。

泣いている赤ちゃんを、長時間、何日も放置するというのはさすがに考えられないですよね^^;

ここまでの状況でない限り、サイレントベビーになってしまうということはありません。

どうしても泣き止まないときに、少し泣かせておく分には、これといった悪影響はありませんので、過度に心配する必要はないでしょう。


ただし!赤ちゃんを少し泣かせてもいいのは、あくまでも、赤ちゃんの安全が確保できているのが大前提

安全が確保できていなければ、悪影響どころか、思わぬ事故につながる危険もあります。

では、赤ちゃんを泣かせるときは、どうやって安全を確保したら良いのでしょうか?

次の章でチェックしていきましょう!


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安全に赤ちゃんと離れる方法


赤ちゃんがどうしても泣き止んでくれず、少しの間赤ちゃんと距離を置きたい…そんな気持ちになった時は、無理をせず、赤ちゃんを泣かせておきましょう。

その代わり、次の項目を確認し、赤ちゃんの安全を確保してあげてください!


泣き止まない赤ちゃん

おむつを再確認


赤ちゃんと距離を置く前に、もう一度おむつの汚れを確認しましょう。

先ほどまで汚れていなくても、急にうんちやおしっこが出ている場合があります。

気づかずに放置してしまうと、おむつかぶれを引き起こす原因になりますので気をつけましょう。


授乳時間を再確認


授乳の時間ではないか、もう一度確認しておきましょう。

又、授乳の時間で無くても、前回の授乳で飲んだ量が少なかったり、のどが乾いて泣いている場合もあります。

赤ちゃんが脱水になると命の危険もありますので、水分補給をしっかり行っておきましょう。


室温を確認


室温が低すぎる又は高すぎるということがないか確認しましょう。

特に赤ちゃんの場合は、大人よりも体温が高いので、服の着せ過ぎが原因で泣いていることもあります。

暑い状態で泣かせ続けると脱水症状を引き起こす可能性もあるので、室温管理・衣服による体温調節を行いましょう。


赤ちゃんは低いところに寝かす


赤ちゃんをソファーの上やベッドの上で泣かせておくことは絶対に避けてください。

転落の危険があるからです。

まだ寝返りできない赤ちゃんでも、泣きながら少しずつ体の位置が移動して転落する可能性は十分あります。

寝返りが突然できるようになることも無いとは言い切れません。

転落の危険がない、床に寝かすか、きちんと柵を上げた状態でベビーベッドに寝かせるようにしましょう。


落下しそうなものから遠ざける


赤ちゃんのいる真上や近くに、壁掛け時計、本棚など、揺れて落下しそうなものはありませんか?

急に地震が来た時に危険なので、できるだけ物がない場所を選びましょう。


誤飲しそうなものを片付ける


赤ちゃんのまわりに、飲み込んでしまいそうなおもちゃや小物はありませんか?

赤ちゃんの中には、不機嫌なときほど手やおもちゃを口に運ぶ赤ちゃんもいます。

泣いているときに誤飲して窒息することがないよう、十分に気をつけましょう。


絶対に目を離さない


赤ちゃんを放置すると言っても、赤ちゃんの見えないところへは行かないようにしてください。

海外では、赤ちゃんと別室に親がいることもありますが、それはあくまでもベビーモニターで赤ちゃんの様子が見える状態でのことです。

ベビーモニターが無い状態で、赤ちゃんを一人にしてしまうと何があるかわかりません。

必ず目の届くところで見守ってあげましょう。


赤ちゃん

赤ちゃんを少しの間泣かせるときは、これらのことに気をつけましょう。

また、赤ちゃんを泣かせておく時間は、15分程度を目安にしましょう

15分もあれば、意外とイライラが落ち着くものです。

安全な状態で少し赤ちゃんと距離を置いて気持ちを落ち着けたら、またいっぱい抱きしめてあげてくださいね♪


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まとめ


いかがでしたか?

あなたのお悩みを解決することはできたでしょうか。

ママになると、その責任感から、赤ちゃんを絶対に泣き止ませなければと思ってしまいます。

けれど、おむつ替えや授乳などできることをやっても泣き止まない時には、少しの間泣かせておいても心配ありません。

赤ちゃんが泣き続けてストレスが溜まったら、「今は泣きたい時なんだな」と割切って、無理をしないようにしてくださいね!