伊勢神宮の内宮の近くにあるおかげ横丁でよく見かけるお土産で、
すこしとぼけた愛嬌がある顔のおかげ犬を知ってますか?
おかげ犬はかわいいだけではないのです。
実は江戸時代から人間の思いや情を運んでいる、
古い歴史がおかげ犬にはあります。
おかげ犬のおみくじまである人気のおかげ犬に、
どんな歴史があるのでしょうか。
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伊勢神宮 おかげ参り
おかげ参りとは、江戸時代に日本中から、
伊勢神宮に向けて参詣が爆発的に大流行しました。
当時の人々は「伊勢に行きたや伊勢路が見たや せめて一生に一度でも」
と言っていたほど、お伊勢参りに強い憧れを持っていて、
伊勢神宮へのお伊勢参りが盛んでした。
特に60年周期に3回おかげ年と言われ年に、
当時の人口の5分の1にあたる三百人規模の人が、
おかげ参りで伊勢に集まったと言われてます。
ちなみに、なぜ60年周期で大流行したのかは、
はっきりとは分かっていません。
江戸からだと15日間、大阪からだと5日間も歩き続けるのに、
それでも行きたいと思うほど伊勢神宮には、
神秘的な魅力が当時からあったのでしょうね。
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伊勢神宮お土産のおかげ犬のイイ話
伊勢のおかげまいりに行きたいが、
病気や色々な事情で、どうしても行けない人が、
他の人を代参として、自分の代わりに伊勢におまいりに行ってもらいました。
そして、代参をお願いしていたのを人から、
伊勢参りに行く人に自分の犬を連れて行ってもらうようになり、
おかげまいりに行く代参犬を、おかげ犬と呼ぶよになりました。
![おかげ犬 真](https://xn--q9jb1h685ppiekxhrmv.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
おかげ犬には、おかげ参りをしている犬である事が、
すぐに分かる様に御幣やしめ縄が付けられたり、
首にお金を巻かれたして送り出されました。
その内、道中におかげ参りに行く人が、
おかげ犬を連れて行ってくれることを期待して、
犬一匹だけで送り出す人もいたようです。
おかげ犬の話で素晴らしいところは、
首に巻かれているお金をとる人は誰いなかったようで、
おかげ犬を見ると餌をあげたり、泊めたりした分だけを、
おかげ犬が持っているお金から貰ったりしていたようです。
そして、伊勢神宮の神官はおかげ犬に気付いて、
竹筒にお札を入れてあげると、おかげ犬がきた道を帰って行ったそうです。
なんだか、ほのぼのとしていい話ですよね。
江戸時代の人は、信仰心が強くて心温かい人が多かったのですね。
おかげ犬のお土産で様々な情や縁がもらえるのも分かる気がします。
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せっかく伊勢神宮に参拝したなら、
おかげ犬を連れて帰りましょう!