普通の風邪に比べて症状が強いのが特徴のインフルエンザ。

インフルエンザに感染すると熱が38度以上になり、
頭痛や関節痛など全身にツラい症状がでます。

特に小児や高齢者は症状が重症化しやすく、
死亡する事もあります。

恐ろしいインフルエンザを予防するには、
予防接種が効果的だと言われています。



本当に予防接種は効果があるのでしょうか?


また、インフルエンザ予防接種を受ければどのくらいの期間、
効果が持続するのか
見て行きましょう。

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インフルエンザの予防接種とは?


人間の身体には、ウイルスに感染すると
排除する働きがあります。


感染したウイルスに対しては、
抗体という物質を作ります。

再び同じウイルスが身体に入って来た時は、
この抗体がウイルスを倒します

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これを免疫と言います。


一度経験したことは身体が覚えていて、
失敗を繰り返さない素晴らしいシステムです。


この免疫を利用するのが予防接種になります。


科学的に処理をして感染性を無くしたインフルエンザウイルスを、
身体に入れて、抗体を作らせてインフルエンザウイルスに対しての、
免疫力を高めます


科学処理をされたインフルエンザウイルスをワクチンと呼び、
ワクチンを接種することでインフルエンザの予防になります。


インフルエンザには定番から新種まで、様々な型(タイプ)がありますが、
その年の流行るインフルエンザの型を予想・検討してワクチンが、決定されます。

インフルエンザの型の予想が外れても、新型ウイルスでなければ、
3種類の混合ワクチンならpdm09、A香港型、B型の定番には効果があります。

最近では、予想技術が高くなっているので、殆ど流行を外すことはないです。

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インフルエンザ予防接種の効果は?


インフルエンザワクチンの予防接種は効かないと言われますが、
実際の効果はどれくらいなのでしょうか?


実際に予防接種を受けた人がインフルエンザを予防出来る確率は、
60~70%
だと言われています。


これは100人が予防接種を受けたら、60~70人がインフルエンザに、
かからないと言う意味だと思う人が多いですが実は違います。


例えば、予防接種を全員が受けない100人のAチームと、
全員が予防接種を受けた100人のBチームがあります。

Aチームが50人インフルエンザに感染したとします。

一方Bチームは20人インフルエンザに感染しました。


予防接種をしなければBチームも50人感染していたと予想されます。


50人感染するのを20人に減らしたので、
60%の予防効果があるという考え方です。


すこしややこしいですが、予防接種を受けたら、
60%安心ではなくて、受けなくて感染する人の、
60%は防げる
という事です。


この数字を高いと思うか低いと思うかは様々意見がありそうですが、
私個人的には、かからない確率が上がるのなら受けます。

ただ、気になるのが予防接種の副作用ですね。
副作用については、こちらで詳しく紹介しています。
→ インフルエンザ予防接種の副作用って?こんな症状には注意!

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予防接種の効果の期間は?


先程の効果の確率なのですが、予防接種の効果の有効期間が、
関係しています。


実は、インフルエンザの予防接種をしてもすぐには、
予防の効果はありません

インフルエンザワクチンを接種してから、
1~2週間かけて抗体が作られます。


つまり、インフルエンザが流行してから慌てて、
予防接種をしても抗体が間に合わないことがあります。


せっかく予防接種を受けても、抗体が出来る前に、
感染すると発症します。


それから、インフルエンザの潜伏期間は1~7日間ぐらいと言われてます。


潜伏期間に予防接種をしてもインフルエンザを
治す薬ではないので発症を防げません。


ちなみに、インフルエンザにかかりにくくするには、
こちらの記事が参考になります!
免疫力を高める食べ物!意外に知らない健康になれる方法とは?


そして、予防接種をして1ヶ月後に抗体の効果がピークになって、
3ヶ月後ぐらいから段々と低くなります。


予防接種の効果は一般的に5ヶ月といわれてます。


インフルエンザは毎年12月頃に始まり、
1~3月にピークを迎えます。


予防効果がある抗体ができるまでの2週間を逆算すると、
遅くとも12月頃までに接種を終わらせたいところです。


ちなみにワクチンによって出来た抗体が身体に残ることはなく、
次のシーズンの前には予防の効果はありません。


なので、毎年予防接種をする必要が出てきます。


インフルエンザが猛威を振るう前に、
しっかりと予防をしましょう。