子供の成長において、友達や家族以外の大人との関わりはとても大切。

特に2歳〜3歳頃になると、言葉の発達や遊びの幅が広がり、
そろそろ集団生活を経験させてみようかな。
なんて気持ちになる親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで、いざ幼稚園や保育園を探し始めてみてびっくり!

なんと、幼稚園や保育園以外に、『認定こども園』という施設!?


実は、2006年から、幼稚園と保育園以外に、
新たに『認定こども園』という施設が生まれてたのです!

でも、いきなり『認定こども園』と言われても、
どんな施設なのかさっぱり分かりませんよね。


  • 認定こども園って何?
  • 幼稚園や保育園とどう違うの?
  • どの園に入園させるのがベスト?
  • 保育料に違いはあるの?

あなたも同じような疑問ありませんか?

自分で詳しく調べようと思っても、なんだか難しい文書が出てきて、
余計に分からなくなってしまったり…。

そこで今回は、認定こども園とはどんな施設なのか、
さらに、認定こども園のメリット・デメリット
を分かりやすくまとめてみました!

気になる保育料や、園選びのポイントもまとめてありますので、
ぜひ参考にしてくださいね♪

それではさっそく、認定こども園とはどんな施設なのか見ていきましょう!
スポンサーリンク



認定こども園とは?


 最近よく耳にする「認定こども園」

幼稚園でもなく、保育園でもない、この認定こども園とは一体どんな施設なのでしょうか?


内閣府によると、

教育と保育を一体的に行う施設で、いわば、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持った施設


これが認定こども園です。

もう少し分かりやすく言うと、
幼稚園と保育園が一緒になった施設、というイメージですね。


そもそも、幼稚園と保育園では、役割が大きく異なります。

幼稚園は、文部科学省の管轄で、
満3歳〜小学校入学前の子どもに教育の場を提供する施設

それに対して、保育園は厚生労働省の管轄で、
就労など何らかの理由により家庭での保育が難しい、
0歳〜小学校入学前の子どもを預かる施設です。

この2つの機能を併せ持ったのが、内閣府管轄の認定こども園ですから、
画期的な施設ですよね! 


実はこの認定こども園も、いくつかの種類に分けられています。

どんな種類の認定こども園があるのか、詳しくご説明していきますね。 


  • 幼保連携型:幼稚園と認可保育園が連携し、両方の機能を併せ持った単一施設。

  • 幼稚園型:元々幼稚園だった施設が、就労などにより保育に欠ける、0〜2歳の未満児の受け入れを行い、保育園の機能も併せ持った施設。

  • 保育所型:元々認可保育園だった施設が、保育を必要としない3歳以上の子どもの受け入れを行い、幼稚園としての機能も併せ持った施設。

  • 地方量裁型:幼稚園・認可保育園が無い地域の、認可外保育施設が認定こども園としての役割を果たしている型。


こんな風に分けられています。

認定こども園への入園を考えるときは、地域の認定こども園がどんな種類にあたるのかを、
あらかじめリサーチしておきましょう!

ちなみに、幼稚園と保育園の違いについてはこちらを参考にしてください。
→ 意外に知らない幼稚園と保育園の違い!選ぶならどっち?


認定こども園

認定こども園のメリット・デメリット!


幼稚園と保育園、その両方の良さを併せ持っている施設だなんて、
なんだか一石二鳥で魅力的ですよね。

幼稚園か保育園か、どちらか一方を選ぶより、
認定こども園にした方がお得では!?

単純に考えるとそんな気がしますが、そこはよーく考えなければなりません。

認定こども園も、パーフェクトな施設というわけではなく、
メリットとデメリットが存在します。

入園を決める前に、認定こども園のメリット・デメリットを
しっかり確認しておきましょう!


認定こども園のメリット!



教育と保育、両方を受けられる


教育と保育、両方を受けられるのが、認定こども園の最大のメリット!

幼稚園に入れて教育を受けさせたい、でも、働く時間も確保したい。

そんなニーズに応えてくれるからです。


親の就労に合わせて保育を行う一方で、幼稚園と同等の教育の場を提供してくれる、
これは、認定子ども園ならではの特色と言えますね。

就労していなくても預けられる保育園は、親の就労や、
その他特殊な理由(出産、介護、障害等) により、保育に欠けている子供しか入園できません。

対して認定こども園は、親が就労しておらず、家庭保育ができる状況の子供でも、
認定を受ければ入園することが可能です。

認定は、以下のように区分されます。

  • 1号認定:満3歳以上で、保育が不要な子供
  • 2号認定:満3歳以上で、保育が必要な子供
  • 3号認定:満3歳未満で、保育が必要な子供


簡単に言ってしまえば、1号認定は幼稚園部、
2・3号認定は保育園部ということになります。

このように、保育を不要とする1号認定の子供と、
保育が必要な2・3号認定の子どもが一緒に在園することができるのです。

 

異年齢の子どもとの関わりが多い


0歳児から小学校入学前の子供が入園できるので、
子供の年齢層が幅広く、異年齢の子ども同士の関わりが豊富です。

お世話をする、されるという関係の中で、子供たちの成長が期待できます。


ライフスタイルの変化に合わせられる


就労に関係なく入園できるため、何らかの理由により仕事を辞めた場合でも、
認定を切り替えれば退園にならずに継続で通園することが可能です。

待機児童の多い地域の保育園では、母親が出産し、育休に入ると、
上の子供は退園になってしまうということが少なくありません。

その点、就労していなくても入園できる認定こども園は、
ライフスタイルの変化にも合わせやすいのです。


スポンサーリンク



認定こども園のデメリットは?



とても嬉しいメリットがたくさんですが、
次にデメリットも見てみましょう。


平日の行事が多い


働く家庭のためだけの施設ではないので、平日に行事が設定されることが多く、
仕事を休まなければなりません

特に、幼稚園型の認定子ども園は、ベースが幼稚園なので、
平日の行事が比較的多い傾向にあります。

そのため、働くために子供を預ける家庭にとっては、
行事が負担となってしまうかもしれません。 


働くママと働いていないママに差が生まれる

 

保育園でも幼稚園でも、もちろん認定子ども園でも、
保護者会というものが大抵存在します。

毎年役員を選び、園の行事への協力を行うのですが、
その際に、働いてるママとそうでないママの間に温度差が生じてしまいがち

働いてるとあまり時間にゆとりがなく、役員への参加に消極的に なってしまいますが、
だからといって働いていない家庭にすべてを任せるというわけにはいきません。

このように、ライフスタイルが違うママ同士で、
園への協力姿勢に差が生じ、トラブルが起きる可能性もあります。


降園時間の違い


1号認定(保育不要)で通園している子供は、
おおよそ9時前後に登園し、14時頃には降園となります。

対して、2・3号認定(保育必要)の子供の場合は、
親の勤務時間に合わせ、朝早くから夕方まで預けられます。

こうした保育時間の違いから、子供が「ぼくも早く帰りたい」と泣いたり、
逆に、「みんなと夕方まで遊びたい」と言い出してしまうことが(;´Д`)

特に、仲の良いお友達が決まってくるような年齢になると、
保育時間の違いが気になるかもしれません。

また、1号認定の場合には、2・3号認定の子供たちと同じように遅くまで預かってもらう場合、
別途に延長料金がかかることがほとんどです。
       
この点を損だと感じてしまう人もいます。  


教育と保育、どちらの機能も併せ持っているとはいえ、
必ずしもいいことばかりではありません。

認定こども園があなたとあなたのお子さんに合うかどうかは、
認定こども園の種類と、各家庭のライフスタイル、園の特色によって変わります

まずは保育園と幼稚園、どちらの機能を重視するのかを明確にした上で、
じっくり検討していきましょう。


スポンサーリンク



保育料はいくら?


さて、認定こども園の仕組みを詳しく見てきましたが、
実は、保育料が1番気になっていたりしますよね。

いくら子供のためとはいえ、お金の話抜きというわけにはいきません。


そこで気になるその保育料ですが、

認定こども園の保育料は、各家庭の住民税の額に応じて、それぞれの市町村で設定されています。


よく、保育料は年収に応じて決まる、なんて言われますが、厳密には間違い

年収○○万なら保育料△△円、と決まるものではなく、
前年の住民税の納税額を元に算出されているのです。

住民税は、毎年6月〜翌年6月までで計算されるため、
住民税の額が確定してから、9月頃に保育料が決められます。

そのため、人によっては年度途中の9月から保育料が変わることもあるんです。

…と、話がそれてしまいましたね。

実際、保育料はどれくらいなのか、国が設定している保育料の上限がこちら。

  • 1号認定:0〜25,700円

  • 2号認定:0〜101,000円

  • 3号認定:0〜104.000円


こうしてみると、2・3号認定の保育料は高いですね

もちろん、2・3号認定の方が保育時間が長いので保育料も上がるわけですが、
10万超えという数字にはびっくりしてしまいます(;゚Д゚)!

とはいえ、これはあくまでも上限。

10万超えというのは、最も高く保育料を設定している市町村の、
最も高い人の場合です。

実際いくらに設定されているかは、市町村によって異なりますので、
役所に問い合わせるのがベスト

今は保育料の設定基準を公開している市町村がほとんどですので、
ぜひ確認してみてくださいね!


ちなみに保育料以外に、入園にあたってこんなお金がかかることも。


制服・体操服・かばん等の購入費


園によって異なりますが、決まった制服やかばん等を購入する場合があります。

未満児クラスの場合は、かばんはどんなものでも良いとされていることが多いですが、
3歳以上になるとだいたい通園かばんが指定されます。


教材費


粘土やお絵かき帳、クレヨンやのりなど、
園で使う教材を購入する必要があります。

入園前に、一括で支払うところが多いでしょう。 


コップ・タオル等の購入費


毎日使うコップやタオル、エプロンなども必要です。

子供はよくこぼす、よく汚すということを考えて、
タオルなどは少し多めに用意しておく必要があります。


お昼寝布団

これはほとんどの園で必要になります。

子供用品店に、お昼寝布団としてカバーなどが一式セットになって売られています。

サイズや、キャラクターものかどうかにもよりますが、
おおよそ5,000円前後です。

中には、ふかふかのお昼寝布団で寝かせてあげたい…
という理由から布団店で、厚みのある布団を購入するママも。

布団店での購入となると少々高くなり、
2万円前後が相場となります。


写真代・絵本代


お誕生日や行事のときの写真を購入するのにお金が必要。

園によっては、最初にアルバム代として徴収し、
年度末にアルバムをプレゼントしてくれることもあります。

また、絵本代ですが、毎月子供向け月刊絵本を購入している園の場合に徴収されます。


保護者会費


多くの園で、保護者会費が徴収されます。

園によって違いますが、300〜500円が相場。

毎月集金袋を使って集金される場合が多いです。


このように、こまごまと出費が重なることも…。

こうした諸費用は、入園の際にまとめて一括で徴収する園もあれば、
毎月少しずつ納める形にしてる園もあります。

いざその時になって慌てないために、
入園諸費用としていくらか貯めておくと安心ですね♪


こども園の費用

園選びのポイント


それでは最後に、入園する園を決める時のポイントを解説したいと思います!

ひとくちに認定こども園と言っても、園によって特色・個性は様々

「どこも一緒でしょ」なんて軽く考えて、
いざ入園させたら不満だらけ…なんて体験談も耳にします。

そうならないために、事前に見学を申し込み、
園の様子をしっかり把握しておくことが大切です!

見学の際に、特に確認しておきたいポイントがこちら!


家からの距離


まず第一に大切なのが、家からの距離です。

いくら良い園だとしても、通える距離でなければ意味がありません。

通園に無理のない距離の園を選びましょう。

また、仕事をしながら預ける場合には、職場との距離も大切!

熱などで急な呼び出しがあることも考慮して、
職場もあまり遠すぎない方がベターです。

さらに、祖父母の家が近ければ、時にはお迎えをお願いするということもできるので、
その点も園選びのポイントですね。


こども園の種類


最初にご説明したように、認定こども園はいくつかの種類に分けられます。

元々が幼稚園だった園ですと、やはり幼稚園らしい特色が強くなりますし、
逆に、元々が保育園だった園の場合には働く家庭が多い傾向になります。

どんな種類のこども園かによって、働くママの割合や雰囲気が異なりますので、
しっかり確認しておきましょう。


預かり時間・料金


基本的に、日中の預かり時間は、それぞれの認定に合わせて決められます。

しかし、それを超えた早朝保育・延長保育の預かり時間は園によって異なります

朝早く預けたい時や、お迎えが遅くなる時は何時まで預かって
もらえるのか、また、延長料金はいくらかかるのかを確認しておきましょう。


園児の人数


認定子ども園と言っても、園児数は園によって様々。

よく言われる、「マンモス園」のように、園児が300名を超えるような園もあれば、
50〜60名ほどの人数で運営されている園もあります。

どちらがいいと感じるかは人それぞれですので、
どれくらいの規模がいいのか、あなたの希望を明確にしておきましょう。 


先生の人数


1クラス何人の先生で担任をしているのか確認しましょう。

複数担任の方が、子供たちに目が行き届く傾向にあります。

特に未満児クラスはまだまだ手のかかる年齢ですので、
できるだけ先生が多く、手厚く保育してくれる園の方が安心です。


先生の雰囲気


通園する園の先生方とは年単位のお付き合いになりますので、
先生との関係も大切です。

見学に行っただけで、すべての先生のことがわかるわけではありません。

ただ、入園してから先生に不満を持つことができるだけないように、
先生の雰囲気もチェックしておきましょう。

笑顔で挨拶をしてくれるか、楽しそうに保育をしているか、
先生の表情を見ておくと良いでしょう。


教育理念

その園が、どの様な目標・理念を持って運営されているのかを把握しましょう。

これは、見学に行けば聞かずとも説明させることと思います。

運動に力を入れている園や、裸足でどろんこになって遊ぶ園、
マーチングや楽器の演奏に取り組む園…
などなど、園の理念によって特色が変わってきます。

あなたが子供にどんな体験をしてほしいのかを考えて、
それに合った園を選びたいですね。


行事


年間通してどんな行事があるのかを確認しましょう。

行事が全くないという園はありませんが、
少ない園と多い園の差はありますので、要チェックポイント!

また、行事の中でも、親が参加する行事はどれくらいあるのかも聞いておきましょう。

働くママの中には、行事が多すぎて仕事に支障が…と頭を悩ませる人もいます。

前もって行事の量を知っておくことが大切です。


室内の様子


見学の際には、室内の様子もよく観察しましょう!

棚などが散らかっていないか、危ないものが落ちていないかなど、
物の管理ができているかどうかがポイントです。

集団生活の場ですので、衛生面も行き届いている方が安心です。


園庭の様子


園庭の広さや遊具も園によって異なります。

どれくらいの広さで、どんな遊具を使って遊んでいるのかを見ておきましょう。

中には、未満児と3歳以上児で、使う園庭を分けている園もあります。

大きい子供と小さい子供がぶつかるなど、危険が無いようにという配慮からです。

安全に遊べる園庭であるかを見ておくと安心ですね。


こんなことを確認しておくと良いですね。

実際に見学に行くと、初めての場所に子供が驚いてぐずりだしてしまったり、
ママも緊張して聞きたいことが聞けずに終わってしまったりします。

そのため、見学の際は聞きたいことをメモに書き出して行くのがおすすめ!

大切な我が子を入園させる園ですから、
あなたの目で、ここなら大丈夫!と思える園を選んでくださいね。


スポンサーリンク



まとめ


いかがでしたか?

認定こども園について、詳しく知っていただくことはできたでしょうか。

認定こども園と言っても種類は様々で、さらに、園の特色もそれぞれ違います。

これから入園を考える場合は、まずは役所に相談に行き、
地域にどんな園があるのかを知るところからスタートしましょう。

焦らずに、色々な園をじっくりと比較検討することが大切です。

あなたとお子さんのライフスタイルに合った、
ぴったりの園が見つかると良いですね♪